皆さん! こんにちは 補聴器ソムリエの洞です。
今回は前回の続きで“難聴”のお話しです。 さらに“難聴の種類”についも お話しさせてください。 前回、耳の構造図で“内耳手前”と“内耳以降”で2つのエリアに分けるところまでお話ししましたが、実はそれぞれに呼び名がついています。 “内耳手前”のことを「伝音系」と呼び、“内耳以降”のことを「感音系」と呼びます。
前回の内容はこちら
それぞれの意味は読んで字の如く「伝音系」は“ただ音を単純に伝えるだけの経路”、「感音系」は“伝わってきた音を感じる経路”です。 「伝音系」のどこかにトラブルが発生してなった難聴のことを「伝音難聴」と言います。
「感音系」のどこかにトラブルが発生してなった難聴のことを「感音難聴」と言います。
「伝音系」と「感音系」の両方にトラブルが発生している難聴のことを「混合難聴」と言います。
難聴は、その原因がどの場所で発生してるかによって、これら3種類に分けることが出来ます。 ではそれぞれの難聴の症状の違いを見てみましょう。 まずは「伝音難聴」の症状は・・・
声が聞こえにくくなります。 声のボリュームは小さいですが、何を言っているかは分かります。 次に「感音難聴」の症状は・・・
言葉が分かりにくくなります。 声は聞こえますが、何を言っているかハッキリしません。 最後に「混合難聴」の症状は・・・
声も聞こえにくいし言葉も分かりにくくなります。 「伝音難聴」と「感音難聴」の特徴を合わせ持っています。 これをご覧の難聴者の皆さん。 ご自身の症状に照らし合わせてみてください。 3つの内どれに当てはまりますか? おそらく「感音難聴」と「混合難聴」に当てはまる方が多いのではないでしょうか? それは前回お話しした通り、難聴の原因の中で患者数の最も多いのは“有毛細胞が破損している”だからです。
ではお待たせいたしました。 前回の問題の答え合わせです。
この図をよーく見て、何かお気付きになりませんでしたか?
大正解です! 「伝音難聴」は耳鼻科のお医者様で治療が可能ですが、「感音難聴」は治療が困難と言われています。 次回は皆さんが今、悩んでおられる難聴が治療可能かどうか見極める方法についてお話しいたします。
コメントをお書きください