皆さん! こんにちは 補聴器ソムリエの洞です。
みなさんは「モスキート音」って聞いたことありますか? 通常、人間が聴くことができる音の高さ(周波数)は20Hzの低音から20,000Hzの高音までと言われています。 前回でもお話しした通り、年齢とともに高い音から聴こえ難くなり、30代になると17,000Hzより高い音は聴こえなくなるといわれています。 モスキート音はこの17,000Hzの周波数を持つかなり高い音のことで、キーンとした非常に耳障りな音です。
モスキート(蚊)の飛ぶ音に似ていることから、その名前で呼ばれます。 つまり若者にしか聴こえない音のことです。 この特性を利用すると、新社会人が携帯電話の呼び出し音をモスキート音に設定しておくと、会議中に電話が掛かってきても上司に気付かれて怒られることがないなどのメリットがあります。
また大人には聴こえないためほとんど影響はありませんが、若者が聴き続けると非常な不快感を覚えます。 関東のある自治体では、深夜に公園で若者達が集まって騒ぐという問題が発生し、口頭で注意などして暴力でも振るわれたら大変ということで知恵を出して考えた結果、夜中の公園にモスキート音を流すことにしました。 近所の大人達に何も影響を与えずに、何のトラブルも無く、若者達を撃退することに成功しました。 聴力の老化を上手く利用した知的な対応ですね!
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