会話は脳を使う

 

皆さん! こんにちは 補聴器ソムリエの洞です。

今日は「脳」のお話をしましょう。 脳が双子ってご存知でしたか? 脳は生まれながらに右脳(うのう)左脳(さのう)に分かれています。

右脳は喜怒哀楽などの感情や感性を思考する芸術家タイプで、左脳は言語、計算、論理を思考するインテリタイプと言われています。 以前お話ししたように体の右半身の部位は左脳に、左半身の部位は右脳にクロスしてつながっています。 ここで一つ補聴器あるあるをご紹介します。 ここにある難聴者がいたとします。 右耳と左耳の難聴レベルに全く差がありません。 耳か左耳かどちらか一方にだけ補聴器を付けたいというご希望です。

 

どちらの耳につけたら良いか尋ねられたら、私達 認定補聴器技能者は右耳につけることをお勧めします。 それは右耳が言語を司る脳(インテリタイプ)つながっているからです。

また脳は老化しないって知ってました? 脳は筋肉、骨、皮膚と違い年齢とともに衰えることはないんです。

 

年を取って思い出せないことや覚えられないことが増えてくるのは若者に比べてストックされている情報量が膨大なためで、物忘れの回数は若者も老人も変わりません。 また90歳の脳でも学習することによって脳の重量が重くなることが立証されています。 昔の人は“生涯学習”とはよく言ったもので最近になって立証されたことが経験から分かっていたんですね。 ただしアルツハイマー病などの疾病による影響は別です。

 

さらに脳を使うことによって人は快感を得ています。 ゲームなど一見無駄に見える行動も、脳を使っているため楽しさを感じることが出来ます。 またいつの時代でもテレビのクイズ番組の人気が衰えないのは視聴者が脳の記憶をたどり正解を導くことを心地良く感じるからです。

 

そんな快感を伴う脳の行動の中で、最も基本的な動作といえば「人との会話」でしょう。 人と話しをすることは単純な動作に見えますが実はかなり脳を使っています。

 

これを瞬時に行い、何度も何度も繰り返さなければなりません。 変な返事を返したり、スグに返事を返せなかったりしたら、そこで中断てしまい会話は成立しません。 ですから会話中の脳はフル回転しています。 

 

それと同時に快感も得られます。 ですから人との会話は楽しいのです。 元気の無かったおばあちゃんがデイサービスに通うようになって明るく元気になったという話しを聞いたことがあるでしょう。

多くの人と会話をしてコミュニケーションを取ることによって、それまであまり使わなかった脳を使うようになったからです。 脳を使い続けることが認知症の予防にもなります ここでまた補聴器あるあるです。 私達が日常よく目にする光景があります。

 

これらの反応の変化は、難聴によって減ってしまった会話の回数を補聴器をつけることによって取り戻した結果、脳をよく使うようになり快感を得たためと思われます。 どんなに“つまらない”“くだらない”会話でも構いません。 それを聞いて“つまらない”“くだらない”と思えばいいのです。 会話をもっともっと楽しみましょう!

さくら補聴器夙川店

 

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