皆さん! こんにちは 補聴器ソムリエの洞です。
今回は ③ “耳鳴り”を発症して克服できなかった難聴者の方々についてのお話しをしましょう。 以前、NHKのあるテレビ番組で・・・
と言った内容が放送され、放送直後から4日間で当店だけで18名の耳鳴り患者の方から問合せがありました。 その18名の方には来店いただいて聴力測定を行い、難聴症状のあった17名の患者さんに補聴器を2週間レンタルいたしました。 その結果、“効果あり”と評価された方と“効果なし”と評価された方に分かれました。 この差は一体何なのでしょうか? これからお話しすることは何の医学的根拠も科学的根拠もありません。 私個人の偏見だと思って聞いてください。 18名の中で“効果あり”と評価された方は・・・
といったタイプの方が多かったように感じました。 一方“効果なし”と評価された方は・・・
といったタイプの方が多かったように感じました。 実際この方に前回までの“耳鳴り”のお話しを聞いていただいたうえで・・・
と短期間ですが補聴器を貸出して、少しでも耳鳴りに変化の兆候がみられるか確認してもらおうとしましたが・・・
といった具合です。 お気持ちは分からなくはありません。 藁をもすがる思いなのでしょうが、長年患った耳鳴りが補聴器を一晩つけただけで何故治ると思われたのでしょう? “効果なし”評価の方には、こういったタイプの方が比較的多かったように感じました。 あくまでも個人的な感想です。
まずは過去のブログ 耳鳴り、耳鳴りの対策法(その1) 、耳鳴りの対策法(その2) をもう一度見てください。 そして耳鳴りの正体をよく理解してください。 さらにこう考えてみてください。「耳鳴りは この先、消えることはありません。 どのみち消えないのであれば今更慌てても仕方ありません。 ゆっくり時間を掛けて耳鳴りと上手に付き合ってゆく方法を探りましょう。」 これはまさに・・・
この方と同じ考え方です。 そう思ってから補聴器をつけてみてください。 補聴器は初めてなので、あらかじめ軽めに設定してあります。
それで結構です。 そのまま続けてみて下さい。
そういう場合は次の方法を試してみてください。 これは前回ご紹介しました“TRT療法”の簡易型です。 まず家の中で古いラジオがあれば探してみてください。
そしてラジオのチューニングをわざとずらしてください。 そうするとラジオから・・・
「ザー」という雑音が流れてきます。 そこでラジオのボリュームを・・・
耳鳴りが少しだけ残る程度の大きさに合わせてください。 あまりボリュームを上げ過ぎると耳鳴りが分からなくなってしまいます。 そうならないよう注意してください。 このラジオを頭のそばに置いて寝てみてください。
この時、ラジオの雑音を必死で聞こうとするのではなく、ただ聞き流してください。 この方法を試された方の多くが「寝付きが改善された!」とおっしゃいます。 ぜひ試してみて下さい。 この方法で少しでも寝付きが改善されたのなら“TRT療法”を試してみる価値があるかも知れません。 今回で“耳鳴り”のお話しは終了させていただきます。 実際の患者さんにお伺いしますと“耳鳴り”は耐えがたいストレスだとお聞きしました。 耳鳴り経験のない私が生意気なことをお話ししましたが、ほんの少しでも誰かの何かのお役に立てたらという思いでお話ししました。 何卒ご理解ご了承ください。
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