皆さん! こんにちは 補聴器ソムリエの洞です。
今回より本題であります“補聴器”について掘り下げていきたいと思います。 まず本題に入る前に“補聴器”という物の捉え方をお話しさせてください。 “難聴者が補聴器をつける”とは一体どういうことなのでしょうか?
分かりやすく言うと、こういうことになります。 ただ急に“補聴器”の話しをされても正直ピンとこないという方も多いでしょう。 そこで“補聴器”のイメージを捉えやすくするために、皆さんがよくご存知の事例に例えて解説しようと思い、最も似ている事例を探してみました。
補聴器を扱っているメガネ店さんも多いので、こう思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実はこれは間違いです。 なぜかと言いますと、目が見えにくくなるケースのほとんどが眼球に原因がある場合が多いのです。
ですからメガネを掛けた瞬間から、よく見えるようになります。 即問題解決です。 一方、難聴は耳に原因があるケースは少なく、耳の奥の内耳の中の有毛細胞に原因があるケースがほとんどです。
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ですから補聴器を付けた瞬間から、よく人と喋れるようにはならないのです。 問題は即解決しないのです。 これを踏まえた上で似ているものを探してみますと、最も近いと思われるものはこれでした。
最初に義足をつける時は、長さを合わせたり、密着部分を補正したり、プロの技師による様々な微調整が必要となります。 適当に買ってきたもので間に合わせたのでは将来歩けるようになりません。 補聴器も同じことで、初めてつける時は、プロの技師による様々な微調整が必要となります。 通信販売で買ったもので間に合わせたのでは将来多くの人と喋れるようになりません。
たとえ完璧に微調整された義足だったとしても、すぐに歩ける訳ではありません。 まずは松葉杖を使ってリハビリから始めます。 慣れたら壁のつたい歩き。 慣れたら補助なしで歩いてみる。 補聴器も同じことで、まずは初心者専用の軽めの設定でお渡しします。 使用時間も短めにしてもらいます。 そうしないと突然昔の聞こえに戻して長時間使用したら、急に増えた情報量を処理しきれず、頭痛や肩こりなどの症状が出ることがあります。 最初は軽めで、短め。 慣れたら設定を少しづつ上げて、使用時間も少しづつ伸ばしていきます。
短時間の練習で簡単に歩けるようにはなりません。 紆余曲折を重ねてやっと歩けるようになります。 さらに走れるようになります。 人によってはパラリンピックに出場して、オリンピック選手よりも高い記録を出す人もあります。 それもこれも最初の第一歩を踏み出したことと、その後のリハビリがあればこそです。 補聴器はそこまで血のにじむような努力は必要ありません。 補聴器の微調整はプロの技師に任せるとして、あなたはただ、第一歩となる補聴器を始めて、その後毎日着け続けることです。 人と喋る頻度を増やす努力をすることです。 そうすれば自然とリハビリが進んでゆき、気が付けば話し相手の言葉が、まるで霞(かすみ)が晴れるように徐々にハッキリしてきます。
もし、あなたが補聴器を始めようとお考えなら、これから様々な謎、疑問点、分からないことに遭遇するでしょう。 そんなとき“補聴器”を“義足”に例えてみると意外と簡単に謎が解けるかも知れません。
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Clorinda Carberry (木曜日, 02 2月 2017 02:02)
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