皆さん! こんにちは 補聴器ソムリエの洞です。
今回は補聴器のリースについてお話しさせてください。 実は当店では“補聴器のレンタル”は行っていますが“補聴器のリース”は行っていません。
“レンタル”は補聴器の購入を判断する為のお試し期間で、最長で1ヶ月まで可能です。 その結果、納得されたら購入いただき、納得出来なかったら購入されない、というものです。 一方“リース”は購入はしないで月々のリース料(3000円~10800円)を支払って借り続けるというものです。
そう思いますよね! でも本当にお得なのでしょうか? “リース”をしているお店のシステムを色々調べてみますと、こんな事情が見えてきました。
数種類のリース対象補聴器の中から選んでもらうシステムです。 しかも補聴器は全て1世代、2世代前の古い既製品ばかりです。 好みの補聴器や新製品は選ぶことは出来ません。
リース期間は3年です。 月々のリース代を3年間支払ったら販売価格より少し高くなります。
いえ、補聴器は回収されます。
3年経ったらリース契約は終了です。 補聴器は手元に残りません。 ですが3年も経つと補聴器に体が慣れて、無いと困る存在になっています。 このまま補聴器を使い続けたいのなら新たなリース契約のスタートです。 器種を変更してリース料の支払いが続きます。
補聴器の寿命は短くて5年、長くて10年です。 例えば寿命が6年もつとしたら、それをリースで賄った場合2倍の金額を支払う計算になります。 9年もつとしたら、3倍の金額を支払う計算になります。
補聴器をリースされる人のメリットは“好きな時にリースをやめられる”ということでしょう。 ですが、それは同時にお店にとって大きなリスクでもあります。 当然ながら、このリスクを相殺できるようなシステムにならざるを得ません。 “古い補聴器を高い値段でリースする”ということです。 そうでないと商売が成り立たないのです。
次回は「正しい補聴器選びは、正しいお店選びから」 お店選びのコツをお話しさせていただきます。
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