皆さん! こんにちは 補聴器ソムリエの洞です。
今回は補聴器の種類についてお話ししましょう。 補聴器の種類は大きく分けますと次の3種類です。
まずは「箱型補聴器」です。
携帯用のラジオのようにコードが付いています。 本体を胸ポケットに入れて使用される方が多いので「ポケット型補聴器」とも呼ばれます。 続きまして耳に掛ける「耳かけ型補聴器」です。
いわゆる既製品です。 難聴レベルの悪い方は耳センのみ特注で作られる場合があります。 最後に耳の穴に入れる「耳あな型補聴器」です。
耳の型を採って作る完全オーダーメイドタイプです。
それぞれのタイプに「おすすめの方」と「おすすめでない方」がありますのでご紹介いたしましょう。 まず「箱型補聴器」です。
箱型補聴器のマイク(音を拾う部品)は補聴器本体部にあります。 「ポケット型」とも呼ばれてはいますが、補聴器本体をポケットの中に入れてしまったら話相手の声を拾い難いばかりか、ガサガサと衣擦れの音を拾ってしまうんです。 箱型補聴器の正しい使い方は・・・
ポケットの中に入れて使うのではなく、話し相手にインタビューするように使います。 マイクに向かって話してもらいます。 ですから屋外での使用には向きません。 お使いの方の中には寝た状態で生活される方が多い補聴器です。
難聴者ご本人ではなく、話し掛ける側の方が操作をしてあげる使い方には最適です。 続いて「耳かけ型補聴器」です。
耳かけ型補聴器は耳の後ろに補聴器本体がきます。 耳の後ろは汗の通り道なので耳かけ型は汗の影響を非常に受けます。 ですから汗かきの方、運動中に使用される方にはおすすめ出来ません。 また、メガネやマスクなど耳に掛けて使うものとの相性は良くありません。 注意が必要です。
耳の穴を密閉しないで使うことが可能なので密閉感が気になる方や、耳ダレ、湿気耳の方にはおすすめです。 最後に「耳あな型補聴器」です。
耳あな型補聴器は耳の型を採って作りますので、耳の穴を完全に塞いでしまいます。 密閉感が気になる方にはおすすめ出来ません。 また耳の穴の中に機械部分が入っているので耳ダレや湿気耳の影響を受けやすいです。
汗の影響を受けにくく落ちにくいので、汗かきの方、運動される方にはおすすめです。 またメガネ、マスクとの相性も良いです。 では最後にまとめです。
屋外での使用は箱型がダメ! 汗かきは耳かけ型がダメ! 湿気耳は耳あな型がダメ! です。 これを参考にしていただいて間違いの無い補聴器選びをしましょう。